器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

庭のみかんでクレープシュゼットを作る。

f:id:cotatumuri-N:20201207135932j:plain
こんにちはコタツです。
12月に入り朝晩の冷え込みが厳しくなってきて冬の訪れを感じます。
冬と言えばこたつにみかんですが(発想が昭和!)我が家の庭のみかんも色付いて食べ頃です。
f:id:cotatumuri-N:20201207223931j:plain
柿と同様で大家さんが丹精込めて育てて下さいました。そのまま食べてもすごく美味しいのですが、みかんを使って作る簡単なデザートは何かな?と考えクレープシュゼットを作ってみることにしました。
f:id:cotatumuri-N:20201207225015j:plain
材料
f:id:cotatumuri-N:20201207224418j:plain
まず、クレープを焼いて4つ折にしておきます。
f:id:cotatumuri-N:20201207224628j:plain
みかんの果汁をしぼります。
f:id:cotatumuri-N:20201207224925j:plain
果肉もとっておきます。

ここからソース作りです。
f:id:cotatumuri-N:20201207225422j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201207225415j:plain
フライパンに砂糖と水を少しだけ入れて火にかけます。プリンのカラメル作りと同じ要領です。この時ヘラとかでかき混ぜると結晶化してしまいカラメルになりません。
今回きび砂糖を使いましたが、白い砂糖のほうが色の変化がわかりやすくてよいです。カラメル加減も好みで、甘めがよければ茶色で苦い味が良ければ醤油位の色まで焦がせばいいと思います。
カラメルができたら火を止めバターを入れます。
f:id:cotatumuri-N:20201207230508j:plain
バターが溶けて全体になじんだらみかん果汁を入れて再び火にかけます。
f:id:cotatumuri-N:20201207231356j:plain
軽く煮立ったらクレープを入れます。
f:id:cotatumuri-N:20201207231753j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201207231801j:plain
スプーンでクレープにソースをかけます。
f:id:cotatumuri-N:20201207231841j:plain
果肉も入れます。
クレープにソースがしっかり染み込んでソースもトロッとしてきたら、グランマルニエと言うオレンジリキュールを入れます。
f:id:cotatumuri-N:20201207232844j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201207233310j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201207233316j:plain
グランマルニエのアルコールを飛ばしたら火を止めて完成です。
f:id:cotatumuri-N:20201208124350j:plain
アイスクリームを添えてみました。それにしても盛り付け下手くそやなー。
早速食べてみました。カラメルとオレンジの風味がクレープ生地に染み込んでとてもおいしいです。カラメルが割と苦めなので大人の味です。温かいクレープとアイスクリームの組み合わせもよく合います。とってもおいしかったのでクレープ6枚位焼いたのですが、一気に全部食べてしまいました。

クレープシュゼットについて少し調べたところ、19世紀のフランスで料理人だったアンリシャルパンティエがイギリスの王太子とその恋人であるシュゼットのために考案したデザートだそうです。王太子はそのデザートをとても気に入り恋人のシュゼットの名を付けるように提案されたそうです。
ちなみに、デパ地下とかにある洋菓子メーカーのアンリシャルパンティエは日本の会社ですが名前はここからとられています。

私はクレープシュゼットはオーブンとかも使わずに比較的簡単に作れるデザートなのに、どこか高級な印象を持っていました。その訳は、ホテルなどでコース料理の最後のデザートとして提供されることが多いからかなと思います。
YouTubeで検索したらホテルやレストランでお客さんの目の前で作る動画がいくつか出て来ました。
よかったら見てみて下さい。
まずは、アンリシャルパンティエのお店で作ってる動画です。

こちらは、あらかじめ作ったソースを使っています。手さばきが美しくて茶道のお茶を点てる動作のようです。

もう一つは日比谷松本楼と言う老舗洋食店が公式に出してる動画です。解説付きでわかりやすいです。

お客さんの前でカラメルから作っています。最後のオレンジに火をつける所は見せ場ですね(やってみたいな)。それにしても、こんなに時間がかかってるのに笑顔と小粋なトークで場を持たせながら、さらにおいしいデザートを作るなんてすごいなー!私だったら真顔&無言になると思います。

今回はクレープシュゼットについてあれやこれやと語りましたが作るのも初めてで、食べるのも初めてです。いつか答え合わせに食べに行きたいなー。

ケーキボードに漆を塗る -2-

f:id:cotatumuri-N:20201123160900j:plain
こんにちはコタツです。
前回の続きです。
木地に吸い込ませた漆を固めるためと、希釈に使った純テレピンを揮発させて消したいので、一週間置きました。
f:id:cotatumuri-N:20201121133025j:plain
触ってもサラサラした手触りで、テレピンの匂いも消えました。
次は手触りを良くするためペーパーを使って空研ぎします。
f:id:cotatumuri-N:20201121133356j:plain
空研ぎペーパーと当て木。
今回は280番の空研ぎペーパーを使います。
ペーパーは数字が大きくなるほど、粒子が細かくなりピッカピカに仕上がります。
f:id:cotatumuri-N:20201121133658j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201121133704j:plain
轆轤(ろくろ)にセットし、回しながらペーパーを当てます。同じ方向だけでなく逆回転でも当てます。漆が固まってないとこの時出る研ぎ粉でも漆かぶれがおきます。
f:id:cotatumuri-N:20201121134030j:plain
側面も当てます。
f:id:cotatumuri-N:20201121134503j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201121134512j:plain
全面研げたら完了です。

そして、再び漆を塗ります。やり方は木地固めの時と同じですが、漆は希釈せずにそのまま塗っていきます。
f:id:cotatumuri-N:20201121134927j:plain
使う量も少なくなります。
f:id:cotatumuri-N:20201121135022j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201121135016j:plain
ここからは仕上げに入るので、拭き残しがないように拭いてもサラサラした感じになるまで、しっかり拭きます。溝の部分や角がある場合も爪やヘラを使ってしっかり漆を拭き取ります。ほっとくと塗り重ねるごとにだんだん溜まってきてカッコ悪いです。
早く艶を出すため漆を残しながら拭くやり方もありますが、ムラになる場合もあり、ホコリなどがついたまま固まると取れなくなり再び研いだりしないといけないので私は不器用できっとゴミだらけになると思うのでやりません。
f:id:cotatumuri-N:20201121135728j:plain
そして、再び湿度を上げたケースに入れて固めます。
このケース使うの初めてなんですが、濡れタオルの上にすのこ置いたので、すのこが水分吸って濡れてしまいました。(最初に気付け!)漆が固まってたらいいけど、塗った後に水分が付くとそこだけ跡がつきます。濡れた手で触った物を乾かさず漆を塗るとホラーのように手形が残ります。その手形はちょっと研いだ程度では消えません。急いでる時はホラーより恐ろしいです。😱
プラスチックのトレーを置いて木に水がしみないようにするなどケースにもうちょっと改良が必要です。杉の風呂棚の場合直接板に霧吹きで水分を含ませます。小型の杉の風呂棚欲しい〜!以前、作りの良いベニア製を譲って頂いたけど、横幅2m40㎝ありあまりに巨大なため手放してしまいました。

夏の暑い日は温度も湿度もあるので漆の固まりが早く1日に2回塗ったりもしますが、漆をしっかり固めてから次塗る方がきれいに仕上がります。漆は徐々に硬化していき完全に硬化するのに何年もかかると聞いた事があります。
今回は急ぐ作業でもないので次塗るまで2〜3日間を空けます。

空研ぎした後漆を3回塗り重ねて完成です。
f:id:cotatumuri-N:20201123165848j:plain
今回は軽く塗るつもりだったので3回しか漆を塗り重ねていませんが、お椀とかなら6回位塗ったり、作品を作る時は空研ぎに加えより細かい粒子のペーパーで水を付けて研ぐ水研ぎの工程もはさみながら20回以上塗り重ねたりします。最後は気が済んだら終わりみたいな感じです。

出来上がったケーキボードで撮影会をしました。
f:id:cotatumuri-N:20201123161810j:plain
近所のスーパーで買ったアップルパイを乗せてみました。茶色のお菓子に茶色のボードですが、割と合っているかな。
f:id:cotatumuri-N:20201123161801j:plain
ティータイム風。

そして、子供の頃の憧れだったケーキ。シルベーヌ!
f:id:cotatumuri-N:20201123163006j:plain
シルベーヌは2箱買わないとホールにはできないのですね。
f:id:cotatumuri-N:20201123163105j:plain
白い紙をしけばシルベーヌも映えます。

今回はふき漆と言うやり方ですが、
f:id:cotatumuri-N:20201123164839j:plain
写真のように何回も下地を重ねて最後に艶を出す塗り方もあります。
写真の塗り方はひと通り教えていただきましたが、かなり技術が必要で不器用な私には向いてないなーと感じています。
本格的な塗りをするなら無理に自分でやらずにプロに任せればいいやん!と思っていますが、自分で思い描く物を作りたいと考えた時、そうも言っていられないので少しでも漆に興味を持って自分でできるやり方を考えて行けたらと思います。

〈注意事項!〉
漆を塗る時、道具を掃除する時に使用される溶剤について。今回はテレピンを使用していましたが、他にもシンナーやホワイトガソリン、灯油を使用する場合があります。もし、自宅などで漆を塗って見ようと思われた場合これらの溶剤は火気厳禁です。冬にストーブを使っている近くで作業していて溶剤をこぼしてしまい引火したなどの話も聞いた事があります。
保管する時も火の気のない所に少量づつ保管するなど注意して下さい。また、使用中は部屋を充分に換気して安全に注意して使用して下さい。

ケーキボードに漆を塗る -1-

f:id:cotatumuri-N:20201119221828j:plain
こんにちはコタツです。
今回は先日作ったケーキボードに漆を塗ろうと思います。
ふき漆(すり漆とも呼ばれる)と言う技法で塗っていきます。
f:id:cotatumuri-N:20201119222749j:plain
漆を塗るのに必要な物
f:id:cotatumuri-N:20201119222755j:plain
漆と漆刷毛。漆は生漆(きうるし)と言って木から採取した漆を紙で濾してゴミを取り除いたものを使います。
f:id:cotatumuri-N:20201119223241j:plain
まず最初に刷毛(はけ)を洗います。前回使った後に刷毛が固まらないように油を含ませているので、ヘラを使って油をしごき出した後、溶剤(灯油やテレピンなど)を付けた刷毛を机の盤面に擦り付けて油を取ります。溶剤をよく拭き取った後、刷毛に漆を付け再び盤面に擦り付け刷毛に含まれてるゴミを出します。これを何回か繰り返して準備完了です。
f:id:cotatumuri-N:20201119224551j:plain
最初に木地に漆を塗る工程を木地固め(きじがため)と言い漆を木地に吸わせます。その際、吸い込みを良くするため漆を純テレピン油で希釈して塗ります。純テレピン油は松の根っこから精製した油です。
f:id:cotatumuri-N:20201119224556j:plain
漆とテレピンをよく混ぜます。
f:id:cotatumuri-N:20201120214858j:plain
刷毛を同一方向だけでなくいろんな方向に動かして木目の隙間にも漆が行き渡るように擦り付けるように塗ります。
f:id:cotatumuri-N:20201120214852j:plain
塗り忘れなく全面に漆を塗ったら紙で拭き取っていきます。紙はホームセンターなどで売ってるペーパーウエスなどを使ってます。キッチンペーパーでもできますが、途中破れやすいので使いにくいと思います。
拭き残しが無いようしっかり拭けたら漆を固めるために風呂棚または、室(むろ)と呼ばれる杉の木で作った棚に入れます。と、言っても持って無いので今回は衣装ケースで代用します。
f:id:cotatumuri-N:20201120220813j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201120220818j:plain
底に濡れタオルを敷き、百均で買ったすのこを置いてその上に漆を塗った物を並べます。f:id:cotatumuri-N:20201120221200j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201120221153j:plain
外から見るとこんな感じ。
久しぶりに漆を塗ったら量がわからず余ってしまったので急遽その辺にあった木地に塗ります。
f:id:cotatumuri-N:20201120222725j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201120222715j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201120222721j:plain
塗り終わったら漆刷毛を洗います。
f:id:cotatumuri-N:20201120223437j:plain
見えにくいですが、ヘラを使って刷毛に含まれている漆をしごきだしています。
その後、溶剤で余分なうるしを取ります。f:id:cotatumuri-N:20201120223816j:plain
最後に油をつけた刷毛を盤面に擦り付けて刷毛の内部の漆をとりヘラで油をしごきだす作業を油がきれいになるまで繰り返したらラップに包んで終わりです。
f:id:cotatumuri-N:20201120224504j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201120224457j:plain
刷毛を洗う作業はとても重要で適当にやってると次回使う時ゴミだらけの刷毛になります。油をつけると漆は固まらないのですが、そのままにしておくと漆が固まってしまいその部分は2度と使えなくなります。
刷毛は人間の髪の毛で作られていて、持ち手の部分に膠(にかわ)で固めた毛が鉛筆の芯のように入ってます。半分の物もあれば、持ち手の端まで入ってる物もあります。先の部分が消耗したら、それこそ鉛筆のように削り出して新しい部分を使います。
刷毛の掃除が終わったら使った道具を溶剤できれいに拭き取って終了です。
作業中あまりいろんな所を汚さないようにすることが、漆かぶれを防ぐコツです。弱い人は何してもダメですけど…。

漆を固めるには、だいたい温度が20℃〜30℃湿度75%~80%位が良いそうです。湿度と温度が高めだと漆は早く固まり色も濃くなります。
最初の木地固めの後は内部に染み込んだ漆をしっかり固めるために時間を長くおきます。タオルが乾いてないか時々チェックしたり、寒い日は出来るだけ部屋を暖かくした方がよいです。


ちょっと長くなりそうなので続きは次回にします。

柿の話

f:id:cotatumuri-N:20201112201749j:plain
こんにちはコタツです。
秋も深まり、一年の終わりを意識し始める今日この頃です。
我が家の庭に植えてある柿の木も(大家さんが手入れをしてくれます。)10月末頃においしい実をたくさんつけたのですが、近所の野生動物達にもおいしいと評判だったのか、ちょうど食べ頃になると先に採って食べられてしまい少ししか味わえませんでした。(T . T)
f:id:cotatumuri-N:20201115232354j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201115232407j:plain
今や葉っぱも落ちてしまいました。
f:id:cotatumuri-N:20201116100614j:plain
この柿は富有(ふゆう)と言ってスーパーでも売られている割とメジャーな甘柿の品種です。
以前、近所の人に、「この柿の葉で柿の葉寿司を作りたい」と話すと「柿の葉寿司は渋柿の葉っぱじゃないとだめだ。」と言われました。その時は理由を聞かなかったのですが、渋柿の成分が何か関係してるのかな?と思っていました。
ちなみに、今では一年中売っている柿の葉寿司は、本来柿の青葉が手に入る夏の時期に食べられたご馳走だそうです。
奈良県桜井市にあるお店『山の辺』では紅葉を使った柿の葉寿司を売っていて大変な人気です。
f:id:cotatumuri-N:20201116103112j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201116103015j:plain
カラフルな葉っぱに気分があがります。
中身は普通の柿の葉寿司です。でも、こちらの柿の葉寿司はかなりおいしいので紅葉の季節じゃなくてもオススメです。

さらに、柿の事を調べに奈良県五條市(ごじょうし)にある柿博物館に行って来ました。
f:id:cotatumuri-N:20201116213011j:plain
奈良県果樹・薬草研究センターの敷地内にあります。
f:id:cotatumuri-N:20201116212940j:plain
博物館は巨大な柿の形をしています。
f:id:cotatumuri-N:20201116212934j:plain
柿の中に入っていきます。
中にはセンターの敷地内で収穫された柿がずらっと並んでいました。約170種類並んでいるそうです。この時期が一番収穫できる種類が多く見応えがあるそうです。
f:id:cotatumuri-N:20201116213912j:plain
係の方に写真のブログ掲載の了承を頂いたので、写真をたくさん撮らせて頂きました。
f:id:cotatumuri-N:20201116214424j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201116214419j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201116214429j:plain
豆柿。
f:id:cotatumuri-N:20201116214414j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201116215426j:plain
現在の甘柿の元になった御所(ごしょ)柿も様々な種類が並んでいます。
f:id:cotatumuri-N:20201116215808j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201116215815j:plain
熟すと模様が入るそうです。
f:id:cotatumuri-N:20201116215759j:plain

気になっていた柿の葉寿司の葉っぱについて係の方に聞いてみると、甘柿に比べて渋柿の葉っぱの方が丈夫なのでお寿司を包むのに適しているのではないか?と話されていました。

また、博物館では敷地内で収穫された柿も販売されていて、帰る時買おうと思っていたら、係の方が「売り切れるかも知れないので、今買ったほうがいいですよ。」と言われました。その時見学者は私一人だし、まだ、3パックもあるしさすがに大丈夫やろー。と思いながらも言われるがままに購入してから館内を見学していると、慌てた様子で入って来た人が残っていた柿を全部買って行きました。スーパーには並ばない珍しい品種の柿が売っているので地元の人にも人気のようです。
f:id:cotatumuri-N:20201119105541j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201119105546j:plain
この日は『太月(たいげつ)』と言う品種が販売されていました。
名前の通り巨大でりんごのような形です。
f:id:cotatumuri-N:20201119110220j:plain
せっかくなので丸かぶり!なぜかお供に牛乳。
大きくてアゴが外れるかと思いました(^^)
ちょうどいい硬さで甘味も割と強く食べ応えのある柿でした。牛乳にも合う!
他にも博物館の敷地内には食べ頃の柿がたくさん実っていました。
f:id:cotatumuri-N:20201119111136j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201119111129j:plain
品種は聞くの忘れてしまいましたが、見た目ほどおいしく無いそうです。

その後、柿について少し調べてみました。柿は日本人の生活に古くから関わっていて、弥生時代の遺跡からはカキ属の植物が発掘されていて、栽培に近い状況があったのではないかと考えられています。大きさも現在のような大きな物ではなく豆柿のような小さなものだそうです。
奈良時代には柿を購入した記録が残っていて流通していたと考えられます。
また、渋柿から採れる柿渋は魚の網を強くするため柿渋が使われたり、竹かごに柿渋を塗った和紙を貼り重ねると水が漏れなくなったり、木のお椀の導管を塞ぐ目止めや下地などに柿渋と砥の粉(とのこ)を練り合わせた物を塗ったりします。ちなみに砥の粉は砥石の粉です。柿渋は現在も様々な所で使われています。

最後に私が以前から不思議に思っていた疑問、渋柿から渋が抜けるメカニズムについて調べて見ました。渋の正体はタンニンで甘柿にもあります。渋柿に含まれる「水溶性タンニン」が渋味を感じさせます。それを、アルコールやドライアイスを使い他の物質と結合させて「不溶性タンニン」に変化させる事で唾液で溶けず渋味を感じなくなるそうです。干したり熟しても渋は抜けます。
ただ、加熱すると水溶性に戻ってしまうため再び渋くなる渋戻りがおきるみたいです。最近は技術が発達して渋くならない方法が開発されたので、柿ジャムなどが製造されています。
高校生の時、兄が一時期柿ジャム作りにハマっていて「柿ジャムは難しくて作れたらすごいんや」と話していました。味見はしなかったけどジャムっぽいものが出来ていて、簡単に出来たなと思っていました。たぶん渋戻りが起きるから難しいと言われていたのでしょうね。その後、そのジャムは放置されていたので、完成はしていないと思います。

柿も調べ始めると奥が深いのでこの辺りで終わります。また、材木としての柿の木の話も今後しようと思います。

〈参考文献〉
柿の民俗誌 –柿と柿渋–
著者 今井敬潤
発行所 株式会社 現代創造社

ケーキボードを作る

f:id:cotatumuri-N:20201108204952j:plain
こんにちはコタツです。

今日は欅(けやき)の横木を使ってケーキボードを作ろうと思います。
f:id:cotatumuri-N:20201109133702j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201109133706j:plain
材料の端と端に定規をあてると少し動いてるのがわかります。
材料を立てて木表と木裏を確認します。
f:id:cotatumuri-N:20201109134144j:plain

材料を轆轤(ろくろ)にセットし反った部分を削ります。
竪木と横木は、刃物を動かす方向が違います。
簡単に説明すればこんな感じです。
f:id:cotatumuri-N:20201110105520j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201110105515j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201110105545j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201110105550j:plain

横木なのに竪木の削り方をすると、木がぶっ飛びます!昔、間違って横木を竪木だと思って削っていて「なんかよく飛んでくる木だな〜」なんて考えてたら兄弟子に「それ、横木ですよ。」とツッコまれた思い出があります。(^^)
f:id:cotatumuri-N:20201109135716j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201109135711j:plain
まず、表側を定規などを使って出来るだけ平らにします。
ケーキを置く時の目印になるように18㎝の所に線を描き浅く溝を入れます。(あんまり深いと洗いにくい。)
f:id:cotatumuri-N:20201109140705j:plain
側面の部分を途中まで丸く仕上げます。
f:id:cotatumuri-N:20201110095956j:plain
仕上げにペーパーをかけて表面は完成です。
f:id:cotatumuri-N:20201110100011j:plain

ひっくり返して裏側を削ります。f:id:cotatumuri-N:20201110094728j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201114105212j:plain
裏側は、わずかに凹ませます。まっ平だと平らなテーブルに置くとすべって動く場合があるからです。
f:id:cotatumuri-N:20201110095822j:plain
そして、ボードを運ぶ時に持ちやすいように手掛かりを作るため端を少し削ります。
f:id:cotatumuri-N:20201110095857j:plain
最後に側面を少し整えて、ペーパーを当てたら完成です。
f:id:cotatumuri-N:20201110101529j:plain
基本まな板としてガシガシ使ってほしいので、このままでも使えなくは無いですが、耐久性を持たせるために何回か漆を塗って仕上げたいと思います。

近々、漆を塗る記事も書いていきます。

器作りにおける木の話

f:id:cotatumuri-N:20201107114325j:image

こんにちはコタツです。

11月に入りあちこちの木が赤く色づき、中にはすでに落葉してしまった木も見られ自然の世界では冬支度がせっせと行われているんだなと思います。紅葉はとてもきれいだけど、徐々に色彩がなくなっていく景色に少し寂しさを感じます。

 

今日は、私が人や本から教えてもらった器作りにおける木の話をしたいと思います。

大木から材料を作る際、木を取る方向は2種類あって竪木取り(たてきどり)と横木取り(よこきどり)があります。

竪木取りはキュウリの輪切りのように木を切り材料を取ります。

f:id:cotatumuri-N:20201105200130p:image

へたな絵でスミマセン💧見にくいですが、お椀の材料です。

竪木取りは横木取りに比べて歪みにくいので茶筒や茶道の棗(なつめ)などの、ふたがある物を作るのに適しています。

また、木は導管(どうかん)と言って水分や栄養をストローのように吸い上げるため無数の細かい穴が開いていて竪木の場合、導管を漆などでふさがなければ水が漏れてきます。

木の種類によって例外はありますが、木の中心は乾燥に伴う収縮率の差から割れやすいため中心を外して材料を取るので大きな材料が取りにくいです。

f:id:cotatumuri-N:20201105200251p:image

横木取りは木を縦に切った板から材料を取ります。

木は乾燥すると中心から全体的に下の図のように動きます。

f:id:cotatumuri-N:20201105200344p:image

横木取りで器を作る時気をつけなければならないのが、木表(きおもて)と木裏(木裏)の方向です。

f:id:cotatumuri-N:20201105200925p:image

私は、器の内側を木裏にするように教えられたのですが、師匠に聞いてみたところ「あまり深い理由は無いのでは?」との事でした。でも、木が動いた時にこの方向のほうが器の安定性が良いような気がします。逆で作る場合もあると思います。どちらでも良いと思うのですが、仕事で注文を受けた場合は指示された方向で作らないと逆だと売り物にならなくなるので注意が必要です。竪木は特に上下関係無くきれいに仕上がる方を上にしたりします。

上の図にもある通り横木はものすごく動きます。しっかり乾燥した材料を使わないと完成した後に思い切り動いて特に薄い皿とかは、反りかえってしまい困り果ててしまいます。

木によっても育った環境などで、ひねるように動く木や片方だけやたら動く木など様々です。その日の湿度によっても動いたり戻ったりして呼吸しています。

 

また、木は中心部の赤太と呼ばれる部分と外側の白太と呼ばれる部分があります。

f:id:cotatumuri-N:20201107101339j:image

ちょっと見にくい写真ですが、真ん中の色の濃い部分が赤太でその周囲を囲む白い部分が白太です。

白太は新しい部分で水や養分を多く含んでいて腐りやすいし虫にも喰われやすい部分です。赤太は古くなり硬く丈夫なので、多くの木は器を作るとき赤太が好まれますが、普段仕事で使う材料は赤太だけだと高価になるので、赤太と白太半分くらいの物を使います。また栃(とち)の木は赤太に細かい割れなどが入りやすいため主に白太を使うそうです。

f:id:cotatumuri-N:20201108141118j:image

栃の器、手前の色の濃い部分が赤太。

 

昔の人は、一年の暦の中で八専(はっせん)と呼ばれる時期には木の伐採を控えていたようです。八専は奇数月の12日間で毎年変わります。神社などで置いてある暦の本にその年の八専の日にちが書かれています。八専に木を切るとその木は虫に喰われやすくなると言われています。また、木を伐採するには八専を避けた11月が良いそうです。冬に向けて木も葉を落とし養分が少なくなっているので、虫もあまり食べたくないのかもしれません。

 

まだまだ、木にまつわる話はいろいろあるのですが、またの機会にします。

これらの話は私の師匠やいろいろな人に教えてもらったものですが、木について興味のある人はこちらの本を読んでみて下さい。

f:id:cotatumuri-N:20201108135031j:image

『木の教え』

著者 塩野米松(しおのよねまつ)

発行社 株式会社筑摩書房

 

とてもわかりやすい文章で様々な木の話が書かれています。そして、私が描いた絵より遥かにきれいな絵が描かれています。

 

今回、この話を書くにあたり久々に読み返そうと思ったのですが、家中どこを探してもみあたりません。

そう言えば、以前仕事の取引先の人に横木の木表と木裏について何回も聞かれたので、私はこの本をその方にあげてしまったのを思い出しました💦

そして、再び購入したので秋の夜長に読み返しています。

 

木の教え (ちくま文庫)

木の教え (ちくま文庫)

  • 作者:塩野 米松
  • 発売日: 2010/06/09
  • メディア: 文庫
 

 

秋のチョコパイ食べ比べ! ケンタッキーvsマクドナルド

f:id:cotatumuri-N:20201021213410j:plain
こんにちはコタツです。
秋になりスーパーのお菓子売り場には、イモ、クリ、カボチャを使った新商品が溢れかえっています。たまに食べるとおいしいですが、そればっかりだと飽きてしまいます。イモクリカボチャシーズンも、もうそろそろ終わります。そしてっ、次に来るのは待ちに待ったチョコレートシーズンだーっ!

と言う事でケンタッキーとマクドナルドが発売してるチョコパイを食べに行きました。
f:id:cotatumuri-N:20201021214658j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201021214649j:plain
場所はショッピングモールのフードコート。
お店を移動しないでいろいろ食べられる現代のオアシス的な所です。
チョコパイの前にケンタッキーが「トリュフ香るクリーミーリッチサンド」と言う超気になるメニューを出していたので買ってみました。
f:id:cotatumuri-N:20201025211013j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201025211018j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201025212558j:plain
私はトリュフの味はよく分からないのですが、ソースには粒マスタードも入ってとてもおいしいです。でも、フライドチキンにはあまり合わない感じがします。あと、めちゃくちゃ小さいのが気になりました。頑張れば3口位で食べられます。少食のOLとかなら充分かもしれませんが、肉体労働者の私がランチにしたら間違いなく昼から空腹でぶっ倒れます。まあ、一度味わえば満足ですね。

では、本来の目的のチョコパイです。
f:id:cotatumuri-N:20201021213410j:plain
マクドナルドはホワイトチョコパイも出してるので両方買いました。
両者並べてみると、箱に入って無い分ケンタッキーの方が気持ちショボく見えます。
しかし、大きさはだいたい同じ位です。
f:id:cotatumuri-N:20201025210549j:plain
気になるお味は?
まずはケンタッキーから。
パイはとてもサクサクしています。
f:id:cotatumuri-N:20201024112449j:plain
チョコレートも濃厚でパイの端から端まで入っていてチョコ好きとしてはかなりポイント高いです。ちなみに値段は税込¥230です。

続いてマクドナルドのチョコパイ黒です。
三角の端の方をちぎってみました。なかなかチョコに到達しません。パイはサクサクと言うよりちょっとギトギトしています。一口かじるとチョコレートがトロッと溢れてきます。アーモンドのツブツブが入っていて良いアクセントになっています。値段は税込¥130です。

2つを食べ比べてみた感想は、やっぱり値段がマクドナルドより¥100高いケンタッキーの方がパイのサクサク感やチョコレートの味はリッチでクリーミーな感じがして良いです。
マクドナルドのチョコパイも充分おいしいので、その時の気分でどちらを食べるか選んでみてもいいと思います。食べ比べてみた事で新たな発見がありました。

そして、もう一つお楽しみがマクドナルドのホワイトチョコレートを使ったチョコパイ白です。
f:id:cotatumuri-N:20201025204523j:plain
f:id:cotatumuri-N:20201025210507j:plain
ホワイトチョコレートの中にもアーモンドのツブツブが入っています。黒よりもあっさりしていてチョコパイ2個食べた後にも余裕で食べられます。黒→白はOKだけど、白→黒は胃もたれして厳しそうです。値段は税込¥150円で黒よりも少し高いです。

チョコパイ食べまくって幸せな時間でした。しかし、口の中が甘くなったので塩辛いポテトで口直ししなければ!そしてまたチョコパイ…。無限に食べられますね。