器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

うつわ

弥生時代の木製品 〜唐古鍵遺跡(からこかぎいせき)〜

こんにちは、コタツです。先日、奈良県田原本町の唐古鍵遺跡(からこかぎいせき)に行き、弥生時代の食文化や、それらにまつわる興味深い出土品を見て来ました。 唐古鍵遺跡は、弥生時代の大規模な集落跡地で広さは甲子園球場10個分あったそうです。 集落は…

日野椀(ひのわん)と近江日野商人(おうみひのしょうにん)

こんにちはコタツです。 11月に入り秋晴れの爽やかな気候に誘われて滋賀県日野町(ひのちょう)に行ってきました。近江商人と言えば近江八幡(おうみはちまん)の商人が有名ですが、ここ日野町を出発地とした近江日野商人(おうみひのしょうにん)も江戸時代…

栃(とち)の木でスープ皿を作る。それと器のフチの話

こんにちはコタツです。 9月も半ばを過ぎて、いつも通りかかる田んぼの稲穂もたわわに実って頭を垂れています。彼岸花もあちこちで見かけ、夏が終わり秋の訪れを実感します。さて、今回は私が普段よく使う欅(けやき)より柔らかい栃(とち)の木を使ってス…

穴の開いたお椀を修理する

こんにちはコタツです。 梅雨らしいどんよりした天気が続いている中、我が家の庭のアジサイの花も咲き誇っています。やっぱりアジサイの花は晴れた景色より雨が似合うなぁと思う今日この頃です。先日、友人から以前私があげたお椀に穴が開いて水が漏れると相…

奈良茶碗と茶粥と茶飯の関係

こんにちはコタツです。 先日、耐震工事の為に閉館していた奈良県立民俗博物館がリニューアルオープンしたので行って来ました。 そこに、奈良茶碗と呼ばれる物が展示されてあり気になったので、奈良の郷土食である茶粥、そして奈良ではあまり聞かない茶飯(…

器作りにおける木の話

こんにちはコタツです。 11月に入りあちこちの木が赤く色づき、中にはすでに落葉してしまった木も見られ自然の世界では冬支度がせっせと行われているんだなと思います。紅葉はとてもきれいだけど、徐々に色彩がなくなっていく景色に少し寂しさを感じます。 …

根来寺と根来塗り  ねごろじとねごろぬり

こんにちはコタツです。 和歌山県岩出市にある根来寺(ねごろじ)に行ってきました。 こちらのお寺は、1132年に弘法大師の再来と言われた覚鑁上人(かくばんしょうにん)によって開創されました。根来寺はどんどん勢力を増し、室町時代末期にはヨーロッパに…

お椀の話 〈食器に口をつけて食べる食事作法〉

こんにちはコタツです。 暑い日が続いて休みの日は家でゴロゴロしています。 最近、面白い本を見つけたのでそれを基にお椀の話をしたいと思います。 発行 吉川弘文館 著者 神崎宣武 「うつわ」を食らう 日本人と食事の文化 日本では器に口をつけて食事をする…

インドの食器 -ステンレス以前-

インド雑貨店などに行くと手工芸などと一緒にステンレスの食器やお弁当箱が並んでいて、初めて見た時ピカピカに輝くステンレスは近代的な印象がしました。 ステンレスはそれほど昔からあるわけでは無く、以前はどんな器を使っていたのか気になったので少し調…

自作の器を使ってみる

3〜4年前にコンペに出すために作った器を昨日片付けしてる時に発見しました。 せっかくだから使ってみることに。 本当は、入れ子で5個セットですが、見つかったのは2個のみ。一番大きな器は直径18㎝で1人用の器としては結構でかいです。 何を入れて食べよう…