器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

郷土料理 伝統食

栗はい箸  人々が木の利用に込めた願い

こんにちは、コタツです。 12月も半ばになり、近所のスーパーでもちらほらお正月用品を見かけるようになりました。今も昔もお正月は日本人にとって大切な行事であり、これから始まる1年が良い年になるようにと願いを込めた様々な習慣が各地に伝えられていま…

秋深まる大津で幻の菊の花を食べる

こんにちは、コタツです。 秋も深まり関西では紅葉の見頃を迎えています。 この時期は、各地の寺社仏閣で秘仏や宝物の特別公開など興味深い催し物が多く開かれます。しかし、あれもこれもと気になって見学していると、拝観料と駐車料金貧乏になってしまいま…

日野椀(ひのわん)と近江日野商人(おうみひのしょうにん)

こんにちはコタツです。 11月に入り秋晴れの爽やかな気候に誘われて滋賀県日野町(ひのちょう)に行ってきました。近江商人と言えば近江八幡(おうみはちまん)の商人が有名ですが、ここ日野町を出発地とした近江日野商人(おうみひのしょうにん)も江戸時代…

重陽(ちょうよう)の節句

こんにちはコタツです。 8月は暑さで死んでいましたが、9月に入り日中も暑さが少し和らぎ過ごしやすくなったので無事生き返りました!先日スーパーでぼんやり買い物していたら、店内アナウンスで「重陽(ちょうよう)の節句」という言葉が耳に飛び込んできま…

朴(ほお)の木と葉の話 2021

こんにちはコタツです。 奈良県では田植えも終わり水鏡の様だった田んぼも少しづつ鮮やかな緑色の苗が存在感を増しています。今年も朴の木に若葉が繁る季節がやって参りました。 昨年、このブログで洞川温泉(どろがわおんせん)の朴葉寿司を紹介しました。 …

奈良の秘境!野迫川村(のせがわむら)で生ワサビ丼を食べる。

こんにちはコタツです。 先日、梅雨の中休みのよく晴れた日に奈良県野迫川村(のせがわむら)に行って来ました。 正直、奈良県に住んでいながら野迫川村がどこにあるのか全然知りませんでした。 昨年、高野山に行く途中たまたま野迫川村を通り「あっこんな所…

奈良茶碗と茶粥と茶飯の関係

こんにちはコタツです。 先日、耐震工事の為に閉館していた奈良県立民俗博物館がリニューアルオープンしたので行って来ました。 そこに、奈良茶碗と呼ばれる物が展示されてあり気になったので、奈良の郷土食である茶粥、そして奈良ではあまり聞かない茶飯(…

ひな祭りと菱餅

こんにちはコタツです。3月に入り普段通る道にも菜の花の黄色い姿が目に入り、いよいよ春がやって来たなと感じます。奈良県高取町で3月1日から3月31日まで行われている「町家の雛めぐり花めぐり」のイベントに行って来ました。 町の至る所に雛人形が飾ってあ…

春を呼ぶ椿の菓子

こんにちはコタツです。 昨年末より東北地方や北陸地方で積雪が多くて今年の冬は大変そうだなと思っていましたが、一月に入ると割と過ごしやすい日が続いて気が付けば春の訪れを感じる毎日です。奈良では3月に入ると東大寺では「修二会(しゅにえ)」と言う…

白い餅とご飯

こんにちはコタツです。 一月も終わりに近づきウキウキした正月気分もすっかり抜けてしまいました。 今回、「お米」の話を書きたいと思っていたのですが、テーマが大きくてうまくまとめる自信が無く、なかなか書き始める事ができませんでした。もっとブログ…

半夏生園(はんげしょうえん)とはげっしょもち

こんにちはコタツです。 7月2日〜6日頃を季節を表す言葉、七十二侯では半夏生(はんげしょうず)と呼びます。また、夏至から数えて11日目7月2日頃を半夏生(はんげしょう)、奈良では(はげっしょう)と言われるそうです。 この季節に半夏生と言う葉が半分白…

古代の貴族の食事を体験する

以前から行って見たかった奈良パークホテルの食事プラン〈天平の宴〉を体験して来ました。 まず最初にわずかな明かりしかない暗い部屋に通されました。 昔は灯りはこれくらいしかなく、夜の宴は大変暗かったそうでその雰囲気を味わう為の演出です。さすがに…

朴の木の話 −有働杓子- ほおのきのはなし うとうしゃくし

前回、朴葉寿司の事を書きましたが今回はその続きで朴の木の話です。 朴の木はとても背が高く、葉も高い位置に生える事が多いです。 木蓮科で葉の集まってる中心に白い大きな花が咲くようなのですが、私は見た事がありません。 石川県に住んでいた時、朴葉で…