器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

朴の木の話 −有働杓子-

前回、朴葉寿司の事を書きましたが今回はその続きで朴の木の話です。

 

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朴の木はとても背が高く、葉も高い位置に生える事が多いです。

木蓮科で葉の集まってる中心に白い大きな花が咲くようなのですが、私は見た事がありません。

石川県に住んでいた時、朴葉できな粉ご飯を包んだ朴葉飯というものを食べさせてもらい、自分でも作って見たかったのですが、朴葉が高い所にしか無く手に入れるのが大変でした。

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朴葉飯は朴葉の香りがとてもよく感じらます。

 

朴の木は、切ると薄い緑色をしています。加工しやすいためか、昔から杓子や皿など、幅広く使われていたようです。

白洲正子の「木」という本に岐阜県の有働(うとう)村で昔から作られていた有働杓子が紹介されています。有働村は今は無いのですが、飛騨高山で毎年1月24日に開かれてる24日市に有働杓子が出ていると知り雪の中車を走らせ行って来ました。

 

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作り手の方が杓子作りを実演されています。

生の木を鉈や包丁を使って仕上げていきます。

1つ1つ形が違う杓子を前にどれを買おうか悩みました。

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使って1年以上たったものです。最初の頃の朴の木の鮮やかな色は無くなり黄色っぽくなりました。刃物で削った模様もきれいに保たれています。

私は汁物に使うよりも木べら感覚でチャーハンなどを作る時に使っています。思っていたより丈夫で使いやすいです。

 

以前、10月に飛騨高山のキャンプ場に行った時、朴の枯れ葉がいっぱい落ちていて、朴葉味噌作り放題だなと思いました。林を見るとそこら中に朴の木が立っていました。飛騨高山の人にとって朴の木はとても身近な存在だったのだなと思いました。