インド雑貨店などに行くと手工芸などと一緒にステンレスの食器やお弁当箱が並んでいて、初めて見た時ピカピカに輝くステンレスは近代的な印象がしました。
ステンレスはそれほど昔からあるわけでは無く、以前はどんな器を使っていたのか気になったので少し調べてみました。
インドにはヒンドゥー教による浄と不浄の概念で全ての物が分類されているそうです。
穢れがうつらないよう不浄性に触れないように注意して生活します。
食器ではバナナの葉や銀製品が一番浄性が高いとされています。
ステンレスがない頃は真鍮や銅が使われていましたが、丈夫で扱いやすく汚れも取れやすいステンレスが登場し一気に広まりました。銀色でピカピカなのが人気が出そうですね。
また、スープなどを飲むとき椀に口をつけるのはマナーが悪く、指ですくって飲んだりごはんにかけるのが良いそうです。食事で器に口をつける習慣が無いのも金属の器がメジャーになった原因ではないかと思います。
金属以外では、沙羅双樹の葉を数枚重ねてお椀を作ったり、町のチャイ屋さんは素焼きの陶器を使い捨てにしてる所もあるようです。
奥が深いので、これからも少しづつ調べて行こうと思います。
今回こちらの本を参考にしました。