こんにちはコタツです。
7月2日〜6日頃を季節を表す言葉、七十二侯では半夏生(はんげしょうず)と呼びます。また、夏至から数えて11日目7月2日頃を半夏生(はんげしょう)、奈良では(はげっしょう)と言われるそうです。
この季節に半夏生と言う葉が半分白くなる植物があると知り、奈良県御杖村に行って来ました。
地元の方の丁寧な道案内の看板のお陰で迷う事なく到着しました。
門を開けて進みます。
5分ほど林道を進むと見えて来ました。
白っぽく見えるのが葉が白くなっている部分です。
白い絵の具をスプレーしたみたいに真っ白です。葉の裏は普通の色のため、半分化粧をしたように見える所から半化粧とも言われるようです。
よく見ると花が咲いているものもありますが、葉っぱのインパクトに負けてあんまり印象に残りませんでした。
半夏生に覆われた谷は梅雨空にとてもよく合ってきれいでした。
そして、昔の人は半夏生までに田植えを終わらせる目安でもあり、なんでもこの時期は空から毒の雨が降ると言われていて、井戸に蓋をしたり野菜を収穫することや種を撒くことを避けていたそうです。
さて、半夏生の時期に奈良では、はげっしょもちと言う潰した小麦を混ぜた餅を食べる習慣があります。また、他の地域ごとで、タコや鯖、うどんなどを食べる習慣もあるそうです。
奈良の食文化を書いた本に、はげっしょもちの写真が載っていて、大きなどんぶりにつぶつぶの餅が入ってあり箸が添えられています。餅はかなり柔らかそうです。
どんな味か食べてみたくなり、早速買いに行きました。
橿原市にある「総本家さなぶりや」さんに行きました。こちらでは、さなぶり餅と呼ばれています。
陶器の器に入った餅もありますが、予約が必要だそうで一つ入りを買いました。
中には餅と黒蜜ときな粉が入っています。
餅を皿に移してみました。それほど柔らかくないです。
きな粉と黒蜜を全部かけました。そのせいで、おいしいのですが餅そのものの味がわかりにくくなってしまいました。餅に混ざっている小麦が割と大粒で食感が面白かったです。素朴な味わいでおいしく頂きました。
大仕事の田植えが終わり一息ついた時に食べるお餅は最高のごちそうだっただろうな。