こんにちはコタツです。
9月に入り少し暑さが和らぎ過ごしやすくなりました。家にクーラーが無いので8月は何もする気が起きず、家にいる時は死んだように横たわっていました。今年の8月初旬はあまり暑くなかったので、クーラー買わなくてもいいかなと思ったのが大間違いで、去年まで石川県に住んでいたのですが、お盆過ぎれば少し涼しくなっていたので今年もそうなるだろうと考えていたのになかなか涼しくなりませんでした。久しぶりに関西の夏の暑さを思い知りました。(泣)
さて、少し涼しくなって動けるようになったので、轆轤で酒器を作ってみました。
上の写真の漆を塗った盃が以前作った物です。下の写真は今回作ったもので、直径と高さを大きくして、縁の辺りの形を少し変えてみました。どちらとも、表面に細かい刃物の模様を付けています。
作ってる途中の写真を撮り忘れてしまいました。
次は背の高いぐい呑です。
途中の写真です。頭の中で「あーでもない、こーでもない」と考えながらチマチマ削っています。最初に図面を描いてイメージ通りに作る人もいますが、私が図面を描くと、とんでも無くダサい物が出来上がるので、あまり図面は描きません。本当は図面と形のイメージが一致するまで、図面を描く練習をした方が良いです。言い訳になりますが私は削りながら考えるのが好きなので、そうしてしまいます。^_^
外側の形が出来上がりました。まあ、「出来上がる」と言うより「気が済んだ」と言う方がしっくりきます。
内側を削るため器の高さを測って中の深さを決めます。ここで寸法を間違うと当たり前ですが、穴が開きます。(経験ズミ)
轆轤(ろくろ)にセットして内側を削っていきます。下の写真の計器で深さを決めます。
中を触りながらだいたいの厚みを調整します。
一度轆轤から外して確認します。
厚みはいい感じですが、底の形が気に入らないので再度轆轤にセットして削ります。
出来上がり〜♪
続いては丸っこいぐい呑を作ります。
考え中。
なんとなく形出て来ました。
図面は描きませんがある程度のイメージは頭の中にあります。ですが、なかなか思うような形になりません。
外側が完成しました。
私あるあるですが、轆轤は木を横にして削るので、機械から外して縦にして置くと、「あれ?なんか思ったんと違う」てなります。だから、機械にセットしている時に顔を横向きにしてめちゃくちゃ確認します。
もう一つ私あるあるですが、最高に美しい器が出来たー!と、喜んでいましたが、次の日見ると超ダサく見えてびっくりすることがあります。
こちらも、先程と同じ要領で内側を仕上げていきます。
細長いぐい呑とこちらは自然な刃物の痕を残しています。
酒器3兄弟(古っ!)完成!
材料は3つとも欅(けやき)です。
作った見本を元に型を作ります。
型が出来上がりました。これで量産が可能になります。とは言え手作業なのでたかがしれていますが…。
見本作りはとても時間がかかります。本当にこの形でいいのか?自分と会話しながら削っていてなかなか納得できる形が出来ない時は本当にイライラします。ですが、それも含めて楽しい作業ではあります。
私は普段ビールやワインが好きでよく飲んでいます。個人的な意見ですが、私はビールやワインはグラスで飲みたいと思っていて、お店とかで陶器のカップでビールを出されるとちょっとガッカリします。木の器作っといてなんですが、漆器にビールなんてもってのほかです。(作ってる人ホンマすみません💦)
日本酒は漆器や陶器など様々な素材でも合う感じがします。これからもいろんな酒器作ってみようと思っています。
そのためにはもっと日本酒を飲んで研究せねば!
あ〜忙しくなりそう🎶