こんにちは、コタツです。
先日、唐古鍵遺跡(からこかぎいせき)の弥生時代の木工文化を調べていた時に、補足で何か手がかりは無いかと奈良県立橿原考古学研究所附属博物館(ならけんりつかしはらこうこがくけんきゅうじょふぞくはくぶつかん)に行ってきました。
橿原神宮(かしはらじんぐう)の近くにあります。
入り口でマスコットキャラクターの「イワミン」が出迎えてくれます。
中の自動販売機にもイワミンが描かれていました。
こちらの博物館は、1年ほど改装工事を行っていて2021年11月にリニューアルオープンしました。
館内は奈良県で発掘された品や資料などが、旧石器時代から大和朝廷が成り立ち飛鳥、平城京の時代を経て中世頃までが時代別に展示されています。
撮影禁止の展示物もありますが、基本的にフラッシュ禁止で写真撮影しても良いそうです。ただし、写した画像をブログなどに掲載する時は許可証が必要な場合があります。
縄文時代草創期の石器と土器。
縄文時代晩期のスプーン状土器。
縄文時代の漆に関する展示もありました。
漆塗りの木製木鉢。
以前このブログで紹介した根来塗りにも使われていた赤色塗料の水銀朱(すいぎんしゅ)とその原料の辰砂(しんしゃ)。
漆塗りの土器。
展示の説明によると、漆に顔料を混ぜるなど現在も行われている漆塗りの基本的な技術は、縄文時代に完成していたそうです。
東北の土器。
縄文時代から東北や九州地方など広い範囲で交流があったと考えられています。
続いて弥生時代。
ドングリや獣を食べていた狩猟採集文化から稲作文化へ変化します。
稲刈りに使う石包丁。
米を炊いた土器。
前回の記事でも紹介した木製品。
古墳時代に入り集落も国へと形を変えていきます
古墳時代前期の木製高杯(たかつき)。
はっきりわかりませんが、轆轤(ろくろ)で作られた物で、高杯の脚の部分だと思います。
弥生時代より作りが精巧になった印象がします。
古墳時代前期の道具類。
石から鉄製がメインになります。
古墳時代後期にはノコギリも登場します。
私は縄文時代オタクなので、紹介するものが土器や木製品など偏りがちになります。しかし、他にも素晴らしい展示がたくさんありました。
大型の円筒埴輪(えんとうはにわ)。
天井に届く位大きいです。
馬形埴輪。
大人でも乗れる大きさです。
古墳時代後期。
奈良県斑鳩町(いかるがちょう)の藤ノ木(ふじのき)古墳から発掘された靴の複元品。
とてもオシャレでパーティーに履いて行けそうです。
8世紀の奈良三彩。
色合いが渋くてステキです。
平安時代。
大和特産の瓦質土器(がしつどき)。炭のような風合いでシンプルですが、存在感があります。
和歌山の根来寺にもありましたが、それは奈良県で作られた物なのかな?
室町時代の漆椀。
産地はどこだろうか?
自分の住んでる地域が、古代からどのようにして現在の形に変わって行ったのかを知る事ができて、とても面白く展示品も多くて見応えがありました。
他にも東大寺の大仏にまつわる展示などもあり、それぞれをじっくり見ていると時間があっと言う間に過ぎてしまいます。
こちらの博物館に立ち寄ってから、奈良県の歴史的な史跡を訪れるとより理解が深まり楽しくなると思いました。
お土産にイワミンのクッキー買いました。
カワイイ!