器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

2021バレンタインチョコレート食べ比べ!

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こんにちはコタツです。
チョコレート好きの私にとって超重要イベントのバレンタインデーが近づいて来ました。
チョコレートの事になると、ただでさえ狭い心しか持っていないのにさらに狭くなってしまい、チョコレートは自分で食べたいので、あまり人にはあげたくありません。
そこで、バレンタイン商品をいろいろ買ってきて誰にもあげず1人で食べ比べてみました。
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全部並べた至福の瞬間!

まず、スターバックスコーヒーから出た「ルビーチョコレートケーキ」です。
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数年前から出てきたピンク色のルビーチョコレートを使ったケーキです。
ピンクの見た目が華やかな印象です。でも、どうしても色から苺味を想像してしまいます。私は、チョコレートは別にピンクでなくてもよいと思います。実際食べたら、味はホワイトチョコレートに近い感じです。
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中は全体的にムース生地で底にタルト生地、その上にルビーチョコレートと生クリームを混ぜたガナッシュがあります。表面にラズベリーの粒が飾ってあります。全部の層を一気に食べると味の変化があっておいしいです。

続いては、ミスタードーナツのピエールマルコリーニとのコラボ商品です。
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よく行くショッピングモールでは常に行列ができていて全然買えませんでしたが、場所を変えたらあっさり買えました。
まず、ピンクと白のハートから。
白はおいしかったですが、なぜかピンクのほうが、表面のホワイトチョコレートの口どけが悪く口の中に残っていました。食べ応えはかなりあり、白は違うクリームやフレークなどをはさんでいますが、やや単調な感じがしました。ピンクは、フランボワーズのフィリングの甘酸っぱさで良いアクセントになっていると思います。
後の4つもピエールマルコリーニの代表的なチョコレートをイメージして作られているそうです。下にチョコレートが敷いてあり、ドーナツの真ん中部分にはそれぞれ風味の違うクリームがたっぷり入っていて、とても豪華な作りです。
全体的に思うのはベースとなるダブルチョコレートの生地がどうしても主張してしまい、かなりミスド寄りのピエールマルコリーニと言った印象を受けました。まあ、ミスドが出してるから当然と言えば当然ですが…。昨年のピエールエルメとのコラボ商品の方が洗練されてた気がします。エルメの代表作の「イスパハン」(画像なくてすみません💦)をポンデリングで再現した「ポンデイスパハン」とか見た目も美しかったし、ミスドでは味わった事が無いライチ味のクリームとか、ミスド感は拭えない中にも「さすがエルメ!」と思ったのになぁ。今回のコラボはなんかミスドのイメージの中に収まった印象がして少し残念でした。あっでも、充分おいしいですよ。私が期待しすぎなだけです。

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ファミリーマートのザッハトルテとエクレアです。
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まずザッハトルテから、スポンジはかなり軽い感じです。(悪く言えばカスカス)でも、真ん中のムースみたいな層と表面のチョコレートが濃厚なので、バランス取れてるかなと思います。アプリコットジャムが良いアクセントになっています。
コンビニクオリティーだけあって作りは雑です。カップに材料重ねていって上からチョコレートをドローンとかけた感じ。カップとケーキはくっついています。でも、この値段でこれだけの味が楽しめるので良いかと思います。
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続いてエクレアです。
これは、かなり気に入りました。ケーキだと、全部同じ味だとアクセントが無いなどと言っているのに、不思議な事にエクレアならなぜか許せます。中がチョコクリームのエクレアは普段あまりコンビニとかで見かけないので、それもうれしいです。表面のチョコと中のクリームの甘さのバランスが良く食べ応えもありおいしかったです。

最後にサクサクパンダのルビーチョコレートバージョン。
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ついでに白黒も買ってみました。
やっぱりルビーチョコレートは苺味をイメージするからか、フルーティな酸味を感じます。
私は、普通のチョコレートで良いかな〜。
今まで全部同じ表情だと思っていたサクサクパンダの顔をじっくりみてみると、コアラのマーチのように全部表情が違いました。ただ、たまたまかも知れませんが、なんか怒ってる表情が多くてかわいい表情のパンダを探すのに苦労しました。

私は基本チョコレートは質より量で、昔、職場のチョコ好き同僚と「あそこのチョコは100円で何gだった。」と盛り上がって話してたら周囲が引いてた事がありました。
このブログではあまり食べ物に文句は言いたくないですが、大好きなチョコレートを前にやや辛口になってしまいました。それは、頑張ってもっとおいしい商品を作って欲しいからです。
でも、個人的にはルビーチョコレートブームは早く終わって欲しいし、一昔前みたいにチョコに胡椒や唐辛子を混ぜて新しい味わいをひねり出すとかはしないで欲しいです。いつまでもチョコはダークな色合いで胃が溶けそうなほどドロドロしていて欲しいです。いろいろわがままですが、チョコレート業界の皆様今後もよろしくお願いします。

白い餅とご飯

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こんにちはコタツです。
一月も終わりに近づきウキウキした正月気分もすっかり抜けてしまいました。
今回、「お米」の話を書きたいと思っていたのですが、テーマが大きくてうまくまとめる自信が無く、なかなか書き始める事ができませんでした。もっとブログを書くのに慣れてからがいいかなと思ってもみましたが、いつもの行き当たりばったりな感じでとりあえず書いてみようと思います。よろしければお付き合い下さい。

現在では、白いご飯は日本人の主食と言われていますが、庶民が白米だけの主食を食べるようになったのは昭和30年代頃からだそうです。それまでは、米に麦や稗(ひえ)、キビなどの雑穀や芋、豆など様々なものを混ぜた「かて飯」と呼ぶ混ぜご飯や雑炊のようなものを主に食べていました。
日本には、古来より「ハレ」の日と「ケ」の日と言う考え方があり、真っ白い餅やご飯はハレの日のごちそうでした。
ちなみに「ハレ」の日は、結婚式、お正月や毎月の節句などの非日常の事で、「ケ」の日は普段の日を表します。昔の人達はハレとケで食べる物や食器、着る物なども使い分けて日常と非日常を区別していました。着物のルールがハレとケの考えに基づいていると思います。お祝いの席などは訪問着を着たり、高価であっても紬(つむぎ)は普段着となります。現在ではルールもかなり緩くなっています。

お正月などに食べる真っ白なお餅とご飯は昔の人達にとって憧れの食べ物で、味だけでなく白い米には生命力や霊力が宿ると考えられていました。特に丸餅はその力を凝縮したもので、それを食べる事で生命力を体の中に取り入れる重要で位の高い食べ物と考えられています。
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仕事場に飾った鏡餅。ちょっと斜めになってしまいました。
お正月の餅は本来丸い形で、太陽や神の依代(よりしろ)である鏡を表します。関東では角餅が多く食べられていますが、江戸時代まで丸餅でした。江戸の町が発展し商人が増え、その中に餅売りが登場します。その、餅売りが分けやすいように四角く切り販売したのが角餅のはじまりと言われています。

お正月に白いお餅やご飯をたらふく食べた後、1月7日の人日(じんじつ)の節句には七草粥を食べる習慣があります。七草粥は若菜の生気を得ることで、邪気を祓い無病息災を願うため、また、お正月のごちそうで疲れた胃を休めるために食べると言われています。
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スーパーで七草が売っていたので作ってみました。

七草を食べてみて思ったのは、これは「かて飯」で、浮かれていた正月気分を日常に戻すリセットボタンのように習慣として食べられている側面もあるように私は感じました。
現在の会社員なら正月休みが終われば嫌でも会社に行かなければなりませんが、昔は雇われている人も今ほど多く無いと思うので、自分達で習慣を作ってメリハリのある生活をしないと、私みたいな怠け者なら、こたつ入ったままスマホいじって春まで出てこないと思います。そう言う意味でもハレとケの考えはあるのかなと思います。また、昔の庶民の生活は決して楽では無いと思うので、ハレの日を楽しみに日々の生活を頑張って送っていたのではないかと思います。

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1月15日は、小正月と呼ばれ小豆粥を食べる習慣があります。小豆には、ほんのり甘味があり、甘いものが貴重な昔の人達に喜ばれていたと思われます。また、小豆の赤い色は火や生命力を表し体に取り入れ魔除けや邪気を払うと考えられていました。

こうして調べると、古くから伝わる習慣には無病息災を願うものが多いなと感じます。それだけ人が健康に幸せに暮らす事は簡単では無く切実な願いであったのだろうと思いました。

そして、現在ではほとんど見かけませんが、日本人にとってご飯は生と死の場面でも登場します。昔の人は出産が始まると産飯(うぶめし)を炊き産神様に供えたそうです。人が亡くなった時にも死者のそばに箸を突き立てた枕飯(まくらめし)が供えられたそうです。これは、食べるためでは無くどちらも不安定な霊魂を安定させるためだと解釈されています。米や餅は霊魂の依つく所と考えられていたそうです。

弥生時代から始まったと言われる稲作ですが、一人でもできる狩猟とは違い、特に稲作は収穫量をあげようとすると組織的な動きが必要とされます。稲作が作り出した社会システムが形を変えながら現代まで続いているのだと思います。毎年11月23日に行われる宮中行事の新嘗祭(にいなめさい)は、天皇陛下がその年に取れた新米を天照大御神(あまてらすおおみかみ)はじめ全ての神様に供えて収穫を感謝するお祭りです。まさに国をあげて行う収穫大感謝祭です。
今回いろいろ調べてみて、お米は食べ物を超えた日本の国の精神的な芯のような存在だと感じました。
最近は糖質とかでお米を食べると太ると言われ敬遠されがちですが、現在の日本が食糧の心配なく暮らせているからだと思います。食糧が貴重な時代は効率良くエネルギーが取り入れられる大切な食べ物であったと考えます。

お米に関しては、まだ書きたいことはありますが、まとまらないので今後も少しづつ書きたいと思います。とりあえず今日はこの辺りでおわります。
ご飯いっぱい食べるぞー!


〈参考文献〉
『日本料理と天皇』
著者: 松本栄文
発行所: 株式会社 枻(えい)出版社

『日本の食文化2 米と餅』
編者: 関沢まゆみ
発行所: 株式会社 吉川弘文館

吉野の割り箸

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あけましておめでとうございます。
皆様、年末年始はいかが過ごされましたか?私は木地仕事の合間に介護施設でアルバイトしていて元旦から介護の仕事に励んでいました。今年は新型コロナの感染予防であまり人手の多い所を出歩く気も起きないのでちょうどよかったかなと思います。

年末年始のドタバタでなかなかブログ更新できませんでしたが、本日は奈良県吉野地方の割り箸の話をしたいと思います。

奈良県吉野地方は室町時代から植林による人口林で杉や檜(ひのき)を育てる林業が盛んでした。木を密集させて植え、成長に合わせて間伐を行い枝を切り落とすことで細かい年輪で外径が真円に近く先細りしない良質な木材を生産していました。
豊臣秀吉の大阪城なども吉野の木材が利用されているそうです。
建築材だけでなく、間伐された木材にもその年数によって利用方法が分けられていました。
中でも醤油や味噌を入れる樽(たる)の生産はとても盛んでした。
明治時代に樽を作る時に出る端材(はざい)を有効利用出来ないかと考えられたのが割り箸です。
最初はただ端材を一本づつナタで割っただけのシンプルなものでしたが、外食産業が盛んになるにつれ塗り箸に比べて麺類が滑りにくいことや使い捨てに出来るので衛生面で好まれ割り箸の需要がグングン伸びていきました。
吉野地方の人たちは競い合って新しい技術や機械を開発し割り箸は現在の姿になりました。

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今でも奈良県下市町は割り箸生産が盛んで割り箸を製造してる会社が多くあります。
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杉箸を祀る神社もあります。
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道路の脇にある割り箸の無人販売所です。前の道路は割と大きくて車がスピードを上げて通り過ぎます。
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箸袋に入ってないものを200円で購入しました。

またある日、下市町の温泉施設の前でイベントが開催されていて割り箸や他の特産品が紹介されていました。
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割り箸をつかんで150gを当てるゲームに挑戦しました。
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この方は150gピタリと当てておられました。
私は残念ながら130gでした(T_T)。
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参加賞に割り箸を頂きました。

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数種類の割り箸と歴史などか書かれたセットがあったので買ってみました。
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普段なんとなく使っている割り箸の形にも名前や由来について書かれていてとても興味深いです。

いろいろ本などで割り箸の事を調べているうちに、以前買った柿の葉寿司の杉板を使って割り箸を作ってみようと思いたちました。
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この箱を使います。柿の葉寿司に使われている杉の板はきれいな木が多いので、普段から器の型を作るため捨てずにとっています。
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底面の紙と横の釘を取り分解します。
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年輪の方向に刃物をあてカナヅチて少しづつ刃物をたたき木を割っていきます。イメージではスパっと割れるはずが力加減が悪いのか何度か失敗しました。
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割った材料を刃物で削って形を整えます。
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だいたいこんなもんかな?
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真ん中を慎重に3分の2位まで割ります。
最後に頭の部分をななめに削って天削(てんそげ)と言う形にして完成です。
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ちょっと釘跡などもあり形がブサイクですが、3種類作ってみました。下から天削箸、利久(りきゅう)箸、初期のナタで割っただけの形です。ちなみに利久箸は千利休(せんのりきゅう)が考えた形だそうですが、そのままの字だと利を休むとなるので商売には向かないので利久となったそうです。

早速使ってみます。
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うまく割れるかなあ。緊張の一瞬です。
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割れたー!きれいに割れました!
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麺もすべらないし、おあげさんもうまくつかめます。麺を口に入れた時に杉の良い香りも口の中に広がりました。うまくできたので食べ終わった後捨てるのがもったいないです。

私は以前から割り箸を貧乏くさく何度も洗って使ったりしていました。そしたら、引っ越しの時使ってない割り箸が大量に出て来て、それ以来割り箸だけに割り切って使い捨てにしています。家で食事する時も麺類などは割り箸で食べるように使い分けています。
ただ、思うのは使い終わった割り箸をゴミとして捨てるのはもったいないなと思います。新聞紙や空き缶みたいに回収してくれる所があればいいなと思っています。他人任せな発想ですが、バイオマス発電みたいなのに使えたらいいなと考えています。

以前マイ箸ブームがあり、資源保護のため外食の時に割り箸を使わないように自分の箸を持ち歩くのが流行った時期がありました。私も当時はマイ箸を買ったりしていました。現在では、間伐材を使った割り箸が見直されてきて割り箸が資源の無駄使いと言う声はあまり聞かれなくなりました。吉野地方でも樽の生産は少なくなりましたが現在でも建築材の端材などで割り箸が作られているそうです。
今回いろいろ調べてみて、吉野地方の割り箸生産は限りある資源を無駄なく使おうという発想から生まれたものである事を知りました。これからのこの考えを大切に普段の生活で割り箸を使って行こうと思います。
もし、吉野に来られる事があればぜひ吉野杉の割り箸を買ってみて下さい。

〈参考文献〉
木を育て、山に生きる 
吉野・山林利用の民俗誌
平成19年度特別展図録

著者  奈良県立民俗博物館編
出版社 奈良県立民俗博物館

割箸が如何にして生まれ育って来たかを知って今後を考えて見ましょう

著者 絹谷禎聡

漆(うるし)の話

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こんにちはコタツです。

なんだかんだであっという間に12月になりました。

今年は私にとって石川県から生まれ故郷の奈良県に引っ越すなど変化の多い一年でした。さらに新型コロナウイルスの流行で計画していたことが色々できなくなったりして本当に思い通りに行かない一年でした。しかし、そのおかげで自分の生活を見つめなおす良いきっかけになり自分でもあまり興味がなかった分野にも挑戦しようという気持ちが芽生えたり、ダメもとでもチャレンジしてみようと言う気持ちも出てきました。制限の多い生活の中でも出来る範囲でやりたかった事を一つ一つこなしていくと、自分の中に力が湧いてきてまたやりたい事があふれ出し、それなりに楽しい一年が送れました。新型コロナで大変な思いをされている方もいるので一日も早く終息して欲しいですが、無意識にパターン化していた生活や思考を変えるきっかけになったと思います。これからも、転んでもタダでは起きぬ精神で頑張っていきたいです。

 

さて、前置きが長くなりましたが先日ふき漆の記事を書いたので、今回は漆の話をしたいと思います。

漆はウルシ科の木の樹液でウルシ科の木は東アジアから東南アジアにかけて分布し、日本をはじめ中国、韓国、タイ、ベトナム、ミャンマーなどで漆工芸の文化があります。

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長野の雑貨屋で買った漆器です。あまり覚えていないけど、お店の人はベトナム製と言っていたように思います。竹と馬の尻尾を編んで作られていてペラペラでめちゃくちゃ軽いです。繊細すぎてまだ一度も使ったことがありません。

後日、調べたらミャンマーに馬毛胎漆器というのがあるそうです。持てば簡単にたわんでフニャフニャな所が逆に軽くて丈夫なんだそうです。

 また、漆を使う歴史は古く、縄文時代の遺跡から漆を塗った装飾品や器が発掘されています。日本で発掘された中で一番古い漆製品は北海道函館市にある垣ノ島遺跡(かきのしまいせき)から出土した装飾品などで約9000年前(縄文時代早期前半)の物と考えられています。

そして、下の画像が福井県鳥浜貝塚(とりはまかいづか)の縄文時代の集落遺跡から発掘された「赤色漆塗り櫛(くし)」です。

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鳥浜貝塚 赤色漆塗り櫛   
(画像協力:福井県立若狭歴史博物館 )

この櫛は約6,000年前(縄文時代前期)のものだと考えられていますが美しい赤色が保たれています。ヤブツバキの木に3層の漆が塗られていて、この頃から漆を扱う高度な知識と技術があったと思われます。

赤色の話を始めると長くなりそうなので簡単に説明すると、縄文時代に赤色を出すために使われた顔料は、鉄バクテリアを由来とするパイプ状ベンガラ、鉱物由来のベンガラ、水銀朱(辰砂しんしゃ)があるそうです。

 

下は以前縄文時代の漆かきを体験した時の画像です。

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黒曜石(こくようせき)を使ってウルシの木を傷つけ漆を採ります。

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黒曜石はガラスの破片のようで注意して触らないとすぐに手が切れます。

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考古学者の先生が黒曜石を使った漆かきの方法を実演されています。

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赤い矢印の所が黒曜石で傷をつけた所で、そこから乳白色の漆がでてきています。この樹液を掻き集めて使います。漆は空気に触れるとだんだん色が濃くなってきます。

現在の漆かきの動画がこちらです。

 

縄文時代に比べ道具は良いものができたので、採取量は増えていると思われますが、現在も人の手で一滴づつ採取されています。

ただ、現在使われている漆は90%以上中国から輸入されていて日本産の漆は貴重で高価です。

 

漆文化はずっと続いていて明日香時代の工房跡からも漆塗りの道具が発掘されています。

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写真撮影OKとのことだったので撮影させていただきました。

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刷毛(はけ)。

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ヘラ。

使われていた道具類も現在の物とよく似ています。

現在はスプレーのように漆を塗る方法もありますが、職人さんが一つづつ刷毛で塗っていたりと漆文化はは長い歴史の中でほとんど変化せずに続いて来たのだなと思います。

今は急激に時代が変わっていて、ずっと続いて来たものが簡単に消えていってます。私の家には自作の漆器がたくさんありますが、正直に言うと電子レンジに使えないのはとても不便です。毎日の事になるとご飯とか温めるのについつい陶器の茶碗やプラスチックのタッパーを使いがちです。そう考えると漆器は生活必要品ではなくなっていて、この世から消えて行く物ランキングにランクインしている思います。特に最近は物でも服とかでも使い勝手がいいか悪いかが物を選ぶのに重要視されがちなので、そう言う価値観を超えた魅力を出せる物を作っていかないといけないなと思います。流行を追いかけると、永遠に走り続けないといけないので、変わらない覚悟も必要だなと思います。

 

また、漆はどうしても元の樹液の色があるので、どんな木に塗っても茶色っぽい器になってしまいます。

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私も一時それが嫌で、新しく出た透明な塗料に憧れた時期もありました。でも、やっぱり漆は長い間使われて来た実績があり、その中で良い部分や弱点などもわかってるから安心して使えるかなと思います。何より私はいずれは土に還る漆器作りをしたいと考えているので、そう考えるとやっぱり漆かなあと思います。

そして、一度固まれば強固な漆ですが紫外線に弱いという弱点があります。太陽の光はもちろんですが、ライトに当たり続けるのも劣化が早くなります。漆製品を作っている人からすればこの弱点は非常に困りますが、自然界から見ると大切な現象だと思います。でないと、そこらじゅう漆だらけになってしまいますね💦

鳥浜貝塚の漆製品は湿地から発見されていて、水の中で空気や光に当たらなかったので6,000年経ってもきれいな状態を保っていました。

それにしても、かぶれにも負けず最初に漆塗った人すごいと思います。私も一度、全身かぶれて夜も寝られないくらいかゆい思いをしましたが、それからは漆が付いた所だけ少しかぶれる程度です。しかし、研修所時代一緒に学んだNさんは大変漆に弱くて私が半袖で作業してる横で、長袖に長いゴム手袋、ビニールのエプロンと言う重装備で作業してましたが、私よりかぶれていました。おまけに野菜ジュースにマンゴーが入っていて、それでもかぶれてました。その時初めてマンゴーがウルシ科である事を知りました。

また、韓国には漆を食べる文化があるそうです。漆鶏鍋が代表的で食べる前にかぶれないように薬を渡されるそうです。

さすがに食いしん坊の私も出されたら食べる勇気は無いかもしれないです。

 

〈参考文献〉

ここまでわかった!縄文人の植物利用

編者 : 工藤雄一郎・国立歴史民俗博物館

発行者:株式会社 新泉社

 

漆・悠久の系譜 -縄文から輪島塗、合鹿椀-

編集・発行:石川県輪島漆芸美術館

 

ここまでわかった!  縄文人の植物利用 (歴博フォーラム)
 

 

庭のみかんでクレープシュゼットを作る。

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こんにちはコタツです。
12月に入り朝晩の冷え込みが厳しくなってきて冬の訪れを感じます。
冬と言えばこたつにみかんですが(発想が昭和!)我が家の庭のみかんも色付いて食べ頃です。
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柿と同様で大家さんが丹精込めて育てて下さいました。そのまま食べてもすごく美味しいのですが、みかんを使って作る簡単なデザートは何かな?と考えクレープシュゼットを作ってみることにしました。
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材料
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まず、クレープを焼いて4つ折にしておきます。
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みかんの果汁をしぼります。
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果肉もとっておきます。

ここからソース作りです。
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フライパンに砂糖と水を少しだけ入れて火にかけます。プリンのカラメル作りと同じ要領です。この時ヘラとかでかき混ぜると結晶化してしまいカラメルになりません。
今回きび砂糖を使いましたが、白い砂糖のほうが色の変化がわかりやすくてよいです。カラメル加減も好みで、甘めがよければ茶色で苦い味が良ければ醤油位の色まで焦がせばいいと思います。
カラメルができたら火を止めバターを入れます。
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バターが溶けて全体になじんだらみかん果汁を入れて再び火にかけます。
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軽く煮立ったらクレープを入れます。
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スプーンでクレープにソースをかけます。
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果肉も入れます。
クレープにソースがしっかり染み込んでソースもトロッとしてきたら、グランマルニエと言うオレンジリキュールを入れます。
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グランマルニエのアルコールを飛ばしたら火を止めて完成です。
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アイスクリームを添えてみました。それにしても盛り付け下手くそやなー。
早速食べてみました。カラメルとオレンジの風味がクレープ生地に染み込んでとてもおいしいです。カラメルが割と苦めなので大人の味です。温かいクレープとアイスクリームの組み合わせもよく合います。とってもおいしかったのでクレープ6枚位焼いたのですが、一気に全部食べてしまいました。

クレープシュゼットについて少し調べたところ、19世紀のフランスで料理人だったアンリシャルパンティエがイギリスの王太子とその恋人であるシュゼットのために考案したデザートだそうです。王太子はそのデザートをとても気に入り恋人のシュゼットの名を付けるように提案されたそうです。
ちなみに、デパ地下とかにある洋菓子メーカーのアンリシャルパンティエは日本の会社ですが名前はここからとられています。

私はクレープシュゼットはオーブンとかも使わずに比較的簡単に作れるデザートなのに、どこか高級な印象を持っていました。その訳は、ホテルなどでコース料理の最後のデザートとして提供されることが多いからかなと思います。
YouTubeで検索したらホテルやレストランでお客さんの目の前で作る動画がいくつか出て来ました。
よかったら見てみて下さい。
まずは、アンリシャルパンティエのお店で作ってる動画です。

こちらは、あらかじめ作ったソースを使っています。手さばきが美しくて茶道のお茶を点てる動作のようです。

もう一つは日比谷松本楼と言う老舗洋食店が公式に出してる動画です。解説付きでわかりやすいです。

お客さんの前でカラメルから作っています。最後のオレンジに火をつける所は見せ場ですね(やってみたいな)。それにしても、こんなに時間がかかってるのに笑顔と小粋なトークで場を持たせながら、さらにおいしいデザートを作るなんてすごいなー!私だったら真顔&無言になると思います。

今回はクレープシュゼットについてあれやこれやと語りましたが作るのも初めてで、食べるのも初めてです。いつか答え合わせに食べに行きたいなー。

ケーキボードに漆を塗る -2-

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こんにちはコタツです。
前回の続きです。
木地に吸い込ませた漆を固めるためと、希釈に使った純テレピンを揮発させて消したいので、一週間置きました。
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触ってもサラサラした手触りで、テレピンの匂いも消えました。
次は手触りを良くするためペーパーを使って空研ぎします。
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空研ぎペーパーと当て木。
今回は280番の空研ぎペーパーを使います。
ペーパーは数字が大きくなるほど、粒子が細かくなりピッカピカに仕上がります。
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轆轤(ろくろ)にセットし、回しながらペーパーを当てます。同じ方向だけでなく逆回転でも当てます。漆が固まってないとこの時出る研ぎ粉でも漆かぶれがおきます。
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側面も当てます。
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全面研げたら完了です。

そして、再び漆を塗ります。やり方は木地固めの時と同じですが、漆は希釈せずにそのまま塗っていきます。
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使う量も少なくなります。
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ここからは仕上げに入るので、拭き残しがないように拭いてもサラサラした感じになるまで、しっかり拭きます。溝の部分や角がある場合も爪やヘラを使ってしっかり漆を拭き取ります。ほっとくと塗り重ねるごとにだんだん溜まってきてカッコ悪いです。
早く艶を出すため漆を残しながら拭くやり方もありますが、ムラになる場合もあり、ホコリなどがついたまま固まると取れなくなり再び研いだりしないといけないので私は不器用できっとゴミだらけになると思うのでやりません。
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そして、再び湿度を上げたケースに入れて固めます。
このケース使うの初めてなんですが、濡れタオルの上にすのこ置いたので、すのこが水分吸って濡れてしまいました。(最初に気付け!)漆が固まってたらいいけど、塗った後に水分が付くとそこだけ跡がつきます。濡れた手で触った物を乾かさず漆を塗るとホラーのように手形が残ります。その手形はちょっと研いだ程度では消えません。急いでる時はホラーより恐ろしいです。😱
プラスチックのトレーを置いて木に水がしみないようにするなどケースにもうちょっと改良が必要です。杉の風呂棚の場合直接板に霧吹きで水分を含ませます。小型の杉の風呂棚欲しい〜!以前、作りの良いベニア製を譲って頂いたけど、横幅2m40㎝ありあまりに巨大なため手放してしまいました。

夏の暑い日は温度も湿度もあるので漆の固まりが早く1日に2回塗ったりもしますが、漆をしっかり固めてから次塗る方がきれいに仕上がります。漆は徐々に硬化していき完全に硬化するのに何年もかかると聞いた事があります。
今回は急ぐ作業でもないので次塗るまで2〜3日間を空けます。

空研ぎした後漆を3回塗り重ねて完成です。
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今回は軽く塗るつもりだったので3回しか漆を塗り重ねていませんが、お椀とかなら6回位塗ったり、作品を作る時は空研ぎに加えより細かい粒子のペーパーで水を付けて研ぐ水研ぎの工程もはさみながら20回以上塗り重ねたりします。最後は気が済んだら終わりみたいな感じです。

出来上がったケーキボードで撮影会をしました。
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近所のスーパーで買ったアップルパイを乗せてみました。茶色のお菓子に茶色のボードですが、割と合っているかな。
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ティータイム風。

そして、子供の頃の憧れだったケーキ。シルベーヌ!
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シルベーヌは2箱買わないとホールにはできないのですね。
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白い紙をしけばシルベーヌも映えます。

今回はふき漆と言うやり方ですが、
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写真のように何回も下地を重ねて最後に艶を出す塗り方もあります。
写真の塗り方はひと通り教えていただきましたが、かなり技術が必要で不器用な私には向いてないなーと感じています。
本格的な塗りをするなら無理に自分でやらずにプロに任せればいいやん!と思っていますが、自分で思い描く物を作りたいと考えた時、そうも言っていられないので少しでも漆に興味を持って自分でできるやり方を考えて行けたらと思います。

〈注意事項!〉
漆を塗る時、道具を掃除する時に使用される溶剤について。今回はテレピンを使用していましたが、他にもシンナーやホワイトガソリン、灯油を使用する場合があります。もし、自宅などで漆を塗って見ようと思われた場合これらの溶剤は火気厳禁です。冬にストーブを使っている近くで作業していて溶剤をこぼしてしまい引火したなどの話も聞いた事があります。
保管する時も火の気のない所に少量づつ保管するなど注意して下さい。また、使用中は部屋を充分に換気して安全に注意して使用して下さい。

ケーキボードに漆を塗る -1-

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こんにちはコタツです。
今回は先日作ったケーキボードに漆を塗ろうと思います。
ふき漆(すり漆とも呼ばれる)と言う技法で塗っていきます。
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漆を塗るのに必要な物
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漆と漆刷毛。漆は生漆(きうるし)と言って木から採取した漆を紙で濾してゴミを取り除いたものを使います。
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まず最初に刷毛(はけ)を洗います。前回使った後に刷毛が固まらないように油を含ませているので、ヘラを使って油をしごき出した後、溶剤(灯油やテレピンなど)を付けた刷毛を机の盤面に擦り付けて油を取ります。溶剤をよく拭き取った後、刷毛に漆を付け再び盤面に擦り付け刷毛に含まれてるゴミを出します。これを何回か繰り返して準備完了です。
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最初に木地に漆を塗る工程を木地固め(きじがため)と言い漆を木地に吸わせます。その際、吸い込みを良くするため漆を純テレピン油で希釈して塗ります。純テレピン油は松の根っこから精製した油です。
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漆とテレピンをよく混ぜます。
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刷毛を同一方向だけでなくいろんな方向に動かして木目の隙間にも漆が行き渡るように擦り付けるように塗ります。
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塗り忘れなく全面に漆を塗ったら紙で拭き取っていきます。紙はホームセンターなどで売ってるペーパーウエスなどを使ってます。キッチンペーパーでもできますが、途中破れやすいので使いにくいと思います。
拭き残しが無いようしっかり拭けたら漆を固めるために風呂棚または、室(むろ)と呼ばれる杉の木で作った棚に入れます。と、言っても持って無いので今回は衣装ケースで代用します。
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底に濡れタオルを敷き、百均で買ったすのこを置いてその上に漆を塗った物を並べます。f:id:cotatumuri-N:20201120221200j:plain
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外から見るとこんな感じ。
久しぶりに漆を塗ったら量がわからず余ってしまったので急遽その辺にあった木地に塗ります。
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塗り終わったら漆刷毛を洗います。
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見えにくいですが、ヘラを使って刷毛に含まれている漆をしごきだしています。
その後、溶剤で余分なうるしを取ります。f:id:cotatumuri-N:20201120223816j:plain
最後に油をつけた刷毛を盤面に擦り付けて刷毛の内部の漆をとりヘラで油をしごきだす作業を油がきれいになるまで繰り返したらラップに包んで終わりです。
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刷毛を洗う作業はとても重要で適当にやってると次回使う時ゴミだらけの刷毛になります。油をつけると漆は固まらないのですが、そのままにしておくと漆が固まってしまいその部分は2度と使えなくなります。
刷毛は人間の髪の毛で作られていて、持ち手の部分に膠(にかわ)で固めた毛が鉛筆の芯のように入ってます。半分の物もあれば、持ち手の端まで入ってる物もあります。先の部分が消耗したら、それこそ鉛筆のように削り出して新しい部分を使います。
刷毛の掃除が終わったら使った道具を溶剤できれいに拭き取って終了です。
作業中あまりいろんな所を汚さないようにすることが、漆かぶれを防ぐコツです。弱い人は何してもダメですけど…。

漆を固めるには、だいたい温度が20℃〜30℃湿度75%~80%位が良いそうです。湿度と温度が高めだと漆は早く固まり色も濃くなります。
最初の木地固めの後は内部に染み込んだ漆をしっかり固めるために時間を長くおきます。タオルが乾いてないか時々チェックしたり、寒い日は出来るだけ部屋を暖かくした方がよいです。


ちょっと長くなりそうなので続きは次回にします。