器とたべもの

食べ物や器のことをとりとめなく書いていきたいです。時々木の器を作ってます。

栗づくし

こんにちは、コタツです。

今年の夏も残暑が厳しく、毎年「今年こそは夏を元気に乗り越えよう!」と決意するのですが、いつまでたっても涼しくならない毎日に、ついに心が折れて「私の一年は8月と9月は無くてもいい!」と思い死んだように過ごしていたら、あっという間に10月末になっていました。(T . T)

今回は、以前割った栗の木を使った栗の器に栗料理を作る「栗づくし膳」を作りました。





大きな栗の木の板を、とりあえず切ったり割ったりして器の大きさに合うブロックにしました。



1番大きな材料でボウルを作ります。


外側にノミで模様を入れます。


ノミで彫るのに途中で飽きてグタグタな仕上がりに…。




竪木取りで小鉢とコップを作りました。



薄い材料で皿を作ります。


欠けている部分などを取り除くとこんな形になりました。


割れに途中で気がついてフチが欠けていますが、器の厚みを残したかったのでそのまま仕上げました。


この栗の木は、頂いてから一年近く経ちますが、木はまだ水分をかなり保っていて仕上がった器も生木に近い状態だったので、しばらく置いて乾燥させてから漆を塗って仕上げます。


次に端材を使ってスプーンとプレートを作ります。





ちょっと持ち手が長いけど、気になるようなら後で切り落とそうと思います。


続いてプレート。


なんとなく表面を平にしてノミの痕をつけました。

裏はこんな感じで磨いただけです。
置くととガタガタします。





さらに、いろいろ作った時に出た木っ端の中から使えそうなものを選んでフォークと箸置きを作りました。

箸置きは、切っただけ。



本当はお盆も作りたかったのですが力尽き、先程のプレート同様に表面を平にして無理矢理完成。

はじめに塗った漆が固まらず、一度溶剤で全部拭き取るトラブルがありましたが、なんとか仕上がりました。
スプーンとプレートは汚れ防止に1回だけ薄めた漆を塗りました。




写真ではわかりにくいですが、生木のブロックから仕上げたので器が歪んで少し楕円形になっています。


栗の木の箸は、以前京都で買った物を使いました。


器が出来たので、栗料理を作ります。


「究極の栗づくし定食!」完成!


ゴロゴロ栗とキノコのシチュー。


栗おにぎり。



揚げ栗のサラダ。


モンブラン。




栗の殻を煮出した栗茶。
コップも茶色いので中身が全然わかりませんが、程よく渋みが出ておいしかったです。


栗の木の器で食べる栗料理は、どれもおいしくて栗満喫しました!

栗は剥くのがめんどくさいけど、秋になったら一度は買って食べると秋が来たと感じます。

栗づくしは一度やってみたかった企画だったので、今回栗の材料をいただいたこともあり夢が叶いました。

しかし、イメージが固まらなくてなかなか制作が進まず、栗のシーズンに間に合わせるためにバタバタになってしまいました。


次はお盆も作ってさらにパワーアップした栗づくし膳を作りたいと思います。

来年になるか、再来年になるかわからないけど…。