こんにちはコタツです。
今年は1月20日の二十四節気で言う「大寒」を過ぎたあたりから、割と暖かく過ごしやすい日々が続いていましたが、「立春」迎えた後から再び寒さが戻ってきたので、これからも油断せずに風邪や新型コロナに気をつけて過ごしたいと思います。
先日の2月1日に奈良県奈良市にある登彌神社(とみじんじゃ)で行われた「筒粥祭り(つつかゆまつり)」を見に行ってきました。
登彌神社は地域の中にある、とても大切に管理されている小さな神社です。
粥占いは、呼び方はいろいろありますが、全国各地の神社で行われている神事で、粥を使ってその年の吉凶や作物の出来を占います。
占い方も様々で、炊いた粥にカビを生やしてカビの生え具合で占う方法や、炊いた粥をかき混ぜた粥棒に付いた米粒の数で占う方法などがあります。
登彌神社の筒粥祭りでは、たくさんの束ねた細い竹を小豆粥の中に入れて炊き、炊きあがったら竹筒を取り出して割り、中の小豆粥の入り具合でその年の農作物の出来具合を占います。
小豆粥を炊いて竹筒に入れる儀式は早朝5時頃に行われ、私が到着した朝7時には粥の入った竹筒を前に神事が始まりました。
粥が炊かれた釜。
神事が終わると竹筒を1本づつ割って中を見ていきます。
粥の入った竹筒の束。それぞれ品目が決まっているようです。
竹筒を刃物で割っているところ。
神主さんが、割られた竹筒の中に入った小豆粥で吉凶を「上、中、下」で判断しているところ。
農産物はピーマン、ゴボウとひとくくりにされるものもあれば、米やイチゴはコシヒカリなど品種に分けられ、37品目が占われます。
吉凶が決まれば、すぐにマイクで発表されて表に結果が書き込まれます。
米類はどの品種もあまりよくない結果となってしまいました。
最初、「下」ばかり続くので会場から笑い声が上がっていました。
地元の方の話では、束ねた竹筒の外側は粥が入りにくく毎年最初の方は結果が良くないそうです。
しかし、朝早くから粥を炊いた婦人会の皆さんは、あまりに「下」が続くので。
「私ら、一生懸命お粥炊いたのになんでー?」と占い結果に納得行かないご様子でした。
占いが終わった竹筒が並べられています。
割といい感じです。
どの品目かわかりませんがほぼ全滅です。トホホ…。
占い結果を書き写している人たち。
占いは、神主さんが周りの人に相談して決めたりと、終始和気あいあいとした雰囲気で行われました。
その後、少し神社を見学しました。
本殿。祭りの飾りでよく見えませんが建物が2つ並んでいます。
普段の日の本殿。
筒粥祭りの説明が書かれていました。
今回粥占いを見学して、昔ならば貴重な米を食べるためではなく占いに使っている事について、「米」はこの国にとって食べ物を超えた重要な存在であり、日本と言う国は米作りが社会的にも精神的にも中心となって続いてきたのだなと改めて感じました。