こんにちは、コタツです。
秋も深まり関西では紅葉の見頃を迎えています。
この時期は、各地の寺社仏閣で秘仏や宝物の特別公開など興味深い催し物が多く開かれます。
しかし、あれもこれもと気になって見学していると、拝観料と駐車料金貧乏になってしまいます。(T . T)
厳選した結果(笑)今年は滋賀県大津市(おおつし)の西教寺(さいきょうじ)に坂本菊(さかもとぎく)を食べに行って来ました。
西教寺は滋賀県大津市の比叡山(ひえいざん)の東麓にあり、戦国武将の明智光秀(あけちみつひで)とその一族のお墓があります。
赤く色づいた紅葉と本堂。
滋賀県の有名マスコットキャラクター飛び出し坊やトビ太君が光秀に扮しています。
西教寺の宗派「天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)」の紋章「三羽雀紋(さんわすずめもん)」。
唐門。
三羽雀紋が装飾された唐門をくぐって後ろを振り返ると、遠くに琵琶湖を望む素晴らしい景色が広がっていました。
散策を楽しんだ後は、お寺の食堂でお目当ての菊御膳をいただきます。
この菊御膳で使われる「坂本菊」は、比叡山延暦寺(ひえいざんえんりゃくじ)を開いた最澄(さいちょう)が唐から持ち帰り薬用として栽培されたものです。
坂本菊は、花びらが筒状になっているのが特徴で、栽培が難しく西教寺のある坂本地区でしかうまく育たないといわれています。
肉や魚が使われていない精進料理です。
菊の花びらを1年間焼酎に漬けたお酒です。車なので飲めませんでしたが(泣)坂本菊の花びらが浮かんでいます。
菊の天ぷら。
菊の花。
苦味はほとんどなくてほくほくした芋のような風味がしました。
菊の葉。
こちらも苦味がありませんでした。
菊寿司。
今回、坂本菊の花を実際に見る機会が無かったので、このお寿司の上に乗っている花で咲いている状態を想像します。
菊のゼリー。
花びらがたくさん入っていてとてもきれいです。
他のお料理にも菊の花びらがたくさん使われていて、菊づくしで目でも楽しめました。
以前このブログの重陽の節句の記事で菊の花を料理した時には結構苦味を感じましたが、今回の坂本菊は苦味がほとんど無くおいしくいただけました。
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2021年の西教寺の菊御膳は12月5日まで提供されるそうです。
また、一日150食限定で要予約ですが、数に余りがあれば予約無しでも食べられるようです。
菊御膳を堪能した後は、西教寺の近くにある日吉大社(ひよしたいしゃ)にお参りしました。
この日は、境内でお茶会が開かれていて、着物姿の女性をよく見かけました。その姿は紅葉に映えてとてもきれいでした。
1人だと顔出しパネルの写真が撮れないのが残念です。
東本宮の本殿(国宝)
日吉大社の参道。琵琶湖方面からまっすぐ続き鳥居の向こうに覗く山に向かっていくように見えて雄大な印象がしました。
大津市は奈良から石川県に向かう時に時々通り過ぎていましたが、今回初めて散策してみて景色の端々に山と琵琶湖が入ることで、街に立体感を感じて京都や奈良とまた違った雰囲気を楽しめました。
大津を離れ琵琶湖の反対側の滋賀県草津市(くさつし)の滋賀県立琵琶湖博物館で11月21日まで開催中の企画展「湖国の食事(ここくのくいじ)」を見に来ました。
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新型コロナウイルス感染予防のため博物館に入るには事前のネット予約が必要です。
私は忘れていたので博物館の駐車場で予約しました。
来館者が少ない日ならそれでもOKですが、土日とかは事前予約したほうがよいそうです。
企画展の入り口には大きな暖簾がかけてありました。
中に入ると滋賀県の色々な地域の郷土料理が紹介されていました。
泥亀汁!あまり食べたく無いネーミングです。
本物の亀を入れるのかと思いましたが、ナスの味噌汁でした。(ホッ)
さっき食べた坂本菊も紹介されていました。
滋賀県も奈良県と同じ海の無い県ですが、琵琶湖からの恩恵によって他の地域には無い食文化が見られます。特に淡水魚の種類が豊富です。
滋賀県と言えばふなずしが有名です。
製造工程が紹介されています。
ふな以外にもいろんな魚を使ったすしがあります。
日吉大社で春に行われる山王祭(さんのうさい)にまつわる御供。
滋賀県は琵琶湖を囲み湖北、湖東、湖南、湖西と大きく4つのエリアに分けられます。
それぞれ、京都や岐阜、三重、福井などの他府県と隣接していて食文化も地域ごとの特徴が紹介されていて、とても面白かったです。
企画展を出て少しだけ館内を見て周りました。
琵琶湖の魚達の水族館がありました。
岩の陰で休む固有種ビワコオオナマズ。
ミジンコを巨大化した模型。アニメ「エヴァンゲリオン」の使徒みたいです。
時間があまりなくて水族館エリアしか見学できませんでしたが、他にも琵琶湖の歴史が学べる展示室がありました。
館内は遠足の小学生で賑わっていて様々な展示を見て楽しそうでした。
博物館を出ると夕陽に照らされた琵琶湖が広がっていました。
滋賀県は、真ん中にドンと存在する琵琶湖によって独自の文化が産まれて、さらに歴史の中で重要な位置にあることで人々の往来も多く文化の交流が盛んにおこなわれ発展していったのだなと感じました。
まだまだ、奥が深い滋賀県。
通り過ぎるだけではもったいないなと思いました。